ハッピーハンバーグの由来を語ろうと思う

  • by YamadaRyoichi

「ハッピーハンバーグって何?」いままで5万回は聞かれたであろう質問です。

フルバージョンだと長くなるので話す相手やシチュエーションによって3つの長さのバージョンを常に用意するにまでなりました。

一番短時間で説明できるショートバージョンはエレベーターで友人や同僚とたまたま一緒になって降りるまでの時間で説明できるように鍛錬しました。

しかしフルバージョンは話す機会もなかなかなく、もはやちょっと忘れかけている部分もあるのでせっかくブログを開設したことをきっかけにここでフルバージョンを書き記そうと思います。

 

2013年7月22日 夜

この夜は私の企画する誕生日会が開催されていた。

青山通りから路地に少し入ったGudeneという隠れ家的な雰囲気のあるカフェバーの店主が友人で、事あるごとに集まって飲むような気軽に寄れる"いつもの店"である。

この日も7月生まれの友達を集めて7月の誕生日会をやろう、というただ理由なんかどうでもよい集まって飲みたいだけの催しだ。

いつも店に来た順から飲み始めて食べ物もつまんでいる状態なので時間ピッタリから始まってピッタリに終わるようなことはなく、ダラダラ始まりダラダラ終わるのがいつもの展開。この日もいつものようにぬるっと飲み会が始まる。

そんないつもいい加減な会のため、友人の集合時間もまばらでやっと午後9時前に8人~10人があつまるような状況だった。

参加表明("行けたら行く"とかいう連絡は人数には含めないことにしている、来れない時は来ないからだ。)してくれた人数のうち7割くらいが揃ったら乾杯の合図をするのがなんとなく私の仕事。だいたい飲み会の主催をするのが私だったので自然の流れで乾杯をするようになっていた。

その日も例にもれずそろそろ乾杯でもしようという流れになったのでおもむろに立ち上がりグラスを持つようにみんなに促した。

いつものように一言喋って乾杯しようかと思ったところでその言葉を突然に遮られた。「ちょっと今日はおれにやらせて。」

私の言葉を遮ってきたのは飲み会参加者の男友達Kであった。

Kはこの集まりのメンバーの中でも比較的最近友人になったほうの新人の友人に分類される。モデルや役者をやっていたこともあってなかなかのイケメンである。腹が立つのが自分でイケメンと言い切るタイプのイケメンなのである。

普段は友人の集まりの中でもグイグイ前にでることもなく、中盤を固めるイケメンなのだが今日は最前線に出て来た。

 よほど何か言いたいことでもあるのだろうと思った私は彼に乾杯を譲った。

「ちょっとみんな~、今日はKが乾杯するってさ」そう私は言って談笑している友人に注目を促した。Kの言葉を待って静まる友人たち。

グラスを右手に持ったKが立ち上がり口を開いた。

 

「え~、7月生まれのみんな誕生日おめでとう、では・・・・ハッピーハンバーグ!!」グラスを突き出すK。

 

え?

 

いま何つった?何つった?

グラスを持ったまま顔を見合わせる友人たち。みんな同じ顔をしている。そう、「え?」という顔だ。

静まり返ったカフェバーには空調ファンの回転音だけがスンスンスン・・・とかすかに聞こえていた。

静寂は何秒だっただろうか。おそらく1秒もなかったはずだが10秒にも20秒にも感じた。

そしてそれを打ち破ったのは地鳴りのような大爆笑「なんだよそれー!」「ハッピーハンバーグってどういう意味だよー?」「アハハハハ!」

中盤のイケメンは前線で大爆笑をかっさらった。

「いや、どこか忘れたけどハンバーグレストランのチェーン店で誕生日に行くとハッピーハンバーグって言って祝ってくれるじゃん!」とK。

そうなの?そんな店あるの?びっくりドンキーとか?聞いたことない。

爆笑のあとはみんなそんなことも気にせずいつもの飲み会に戻った。私もまぁそういう店もあるのかな?と気持ちを納得させて飲み会を楽しんだ。

飲み会もいつものように盛り上がって終わり、友人たちと別れた私は終電間際の電車に乗り込んで帰路についた。

ふと井の頭線の車窓から外を眺めながら思った。「ハッピーハンバーグ・・・」私はポケットからスマホを出し、グーグルの検索窓に打ち込んだ。

『誕生日 レストラン ハッピーハンバーグ』

・・・・・出てこねぇじゃねえか!

出てくるのはハンバーグレストランだけで誕生日にそんなお祝いしているお店は1件も出てこなかった。このご時世グーグル先生でも知らない言葉があるのだろうか?これはKのついたしょーもないウソなのだろうか。

もう最寄り駅から歩いて自宅に着く頃にはハッピーハンバーグという言葉が頭から離れない様になっていた。

夜中の1時近くになっていたしアルコールも入っていたが私の脳は覚醒していた。家に帰るやいなや簡易シルクスクリーンのキットを引っ張り出して余っていた無地のTシャツに「ハッピーハンバーグ」とプリントした。いや、気づけばプリントしていたと言ったほうが自然かもしれない。

ハッピーハンバーグTシャツ

こうして「ハッピーハンバーグ」という言葉を石碑に刻むようにTシャツに爆刷したのであった。

こうして作ったハッピーハンバーグTシャツは、中盤のイケメンのくせに前線でわけのわからないことを言ったKをいじるために友人たちが着るアイテムとして使っていたのだが、あることをきっかけに全国に広まっていくことになる。

それはまた別のお話。

 

とこれがフルバージョン エピソード1でございます。

どうです?長いでしょう?これを知っていたらあなたも今日からハピハンフリーク。これで「ハッピーハンバーグって何?」と聞かれてももう大丈夫ですね。

ではハッピーハンバーグな一日をお過ごしください。

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